何十年ぶりの新春浅草歌舞伎です。昼の部、ラブリン愛之助 「義賢最後」 猿之助 「上州土産百両首」の演目です。「義賢最後」は以前、歌舞伎座で仁左衛門義賢を見ましたが、ラブリン義賢もなかなか素敵☆源氏復活再興のためには何事も犠牲にして戦うお話は、歌舞伎の神髄やね~☆☆クライマックスの立ち回りもかっこよく、浅草公会堂のちょっと手狭な舞台での「襖倒し」「仏倒れ」は迫力満点!!!思わず息をのむ感じの臨場感100パーセント☆☆☆待ってました!!ラブリン!!と心の中で掛け声しました。
「上州土産百両首」 猿之助正太郎に、ちょっと間抜けな役どころの巳之助牙次郎との、男の友情物語なのですが、見ていうちに、この友情の、お互いを思いやるあまりのすれ違い、世の中の悪い事の不条理なお話は短編小説のオーヘンリーみたいだな~と思いながら観ていたら、イヤホンガイドからの「この作品はオーヘンリーの短編小説をもとに書かかれ・・・」との解説が聞こえ、思わず「おおっ~」と膝を打つこの楽しさ☆☆☆まさに、楽しい芝居見物の倍返しだ~!!!!!よかった!!!巳之助牙次は、健気なドジの弟分役うまかったです。客席のシュンシュン鼻すすり音が高かったです。猿之助正太郎は、もう少し江戸芝白金の浜の出身らしく、いなせな江戸前な男感がほしかったなと感じた女将正月初芝居でございまする。